番外編:続・林芙美子と東洋大生~林芙美子記念館~

昨年9月に西武新宿線中井駅近くにある林芙美子記念館の近くを通りかかったので『番外編:林芙美子と“東洋大生” 』という記事をUPした。その時は休館日で見学はかなわなかったため、あらためて先の休日に訪れてみた。

林芙美子記念館
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茶の間
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寝室
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展示室
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上の写真の一文は林芙美子の第一詩集『蒼馬みたり』の一節。昭和四年に自費出版されたこの詩集に序文を寄せたのは、南天堂に出入りしていたダダイストの辻潤。
辻潤は上野高等女学校の英語教師をしていたときに、教え子の伊藤野枝と恋愛関係となり退職、婚姻届を出すも伊藤野枝はその後大杉栄のもとに走る。
その辻潤に“永遠の女性―白蛇姫”と呼ばれたのが野溝七生子である。野溝七生子は大正五年に同志社の英文科専門部予科に入学したが、体調を崩し比叡山で療養する。伊藤野枝と別れ比叡山の僧坊で暮らしていた辻潤とはこの時に知り合ったようだ。
そして、大正十年に同志社を卒業した野溝七生子は、新しくできた東洋大学専門部文化学科に入学するのである。当時の野溝七生子のことを、詩人の岡本潤(東洋大中退)は次のように回想している。
クラスには女子学生も幾人かいた。そのなかで、ひときわ活発で異彩を放っていたのは野溝七生子であった。色の白い大柄なグラマーで、いつも男性をしり目にかけているような奔放な態度をあらわしていた。学校の近くにあった「みよね」というレストランで、野溝が女子学生のグループにかこまれ、洋酒を飲んで気焔をあげている姿をときどき見かけた。また社会学の時間に、ある講師が男女の身分差について何かいいかげんなことを言ったとき、野溝がいきなり立ちあがって「それは封建主義的俗見です。社会学は俗見でいいのですか」と、勇敢にくってかかるのを見て、こいつなかなかやるな、と感心したことがある。
(『詩人の運命ー岡本潤自伝』)

この学校には昔からおっかない女子がいたのである・・・。

野溝七生子が在学中に書き上げた『山梔』(くちなし)は福岡日日新聞の懸賞小説の審査員推奨作品に選ばれる。審査員は徳田秋声、島崎藤村、田山花袋であった。
のちには住まいを新橋第一ホテルに置きながら母校の教壇に立ち、新橋から都電で白山まで通ったそうだ。




台所
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風呂
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書斎
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次の一文が書かれたのもこの書斎なのだろうか・・・。
来る人たちが、落合は遠いから大久保あたりか、いっそ本郷あたりに越して来てはどうかと云われるのだけれど、二ヶ月や三ヶ月は平気で貸してくれる店屋も出来ているので、なかなか越す気にはなれない。それに散歩の道が沢山あるし、哲学堂も近かった。春の哲学堂の中は静かで素敵だ。認識への道の下にある、心を型どった池の中にはおたま杓子(じゃくし)がうようよいて、空缶(あきかん)にいっぱいすくって帰って来たものだ。
(『落合町山川記』)


妙正寺川
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このまま妙正寺川を溯るとその先に哲学堂がある。

今回は途中で道を逸れて功運寺へと向かう。


かわいい子猫
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ふてぶてしい爺(or婆)猫
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功運寺山門
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本堂
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林芙美子墓所
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功運寺には林芙美子のほかにも著名人が多く眠っている。


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吉良家墓所
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右端が吉良義央(上野介)の墓。


“討ち入り”で斃れた吉良家家臣の墓誌
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“茶坊主”や“料理番”の名も見える。忠臣蔵も残酷といえば残酷である・・・。



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合 掌






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