駅伝に水泳、更に今度は陸上100mのスターまで…で、野球はこの先どうなって行くのか?

*本記事は2013年の9月にUPしたものですが、高校三年野球部員の大学一年次・四年次での野球継続率の表を更新いたしましたので、トップに持ってきてみました。

8月の『日経産業新聞』で今年の大学野球選手権で優勝した上武大の谷口監督の記事が四週にわたって掲載されていました。
自身も現役時代に何度か挫折を味わいながら、就任から十三年目で関甲新リーグからは初めての大学日本一となるまでにチームを育て上げたマネジメント力は、ビジネスの世界でも学ぶべきところが多々あるのでしょう。

昨秋の神宮大会でも桐蔭横浜大が優勝するなど地方リーグの台頭が目立つ大学野球界ですが、ここ何年かの大学野球連盟加盟校の部員数も増加傾向にあります。
下の表は高野連と大学野球連盟のHPに公表されているデータを基に、高三野球部員の大学での継続率などを算出したものです。
(大学には浪人していく人もいるし、少ないとは思いますが大学で初めて硬式野球にチャレンジする人もいるでしょうからあくまで目安であります)


高三 大学一年 高三部員の 大学連盟 一校平均 大学連盟 一校平均 大学四年 高三→大四
部員数 部員数 野球継続率 加盟校数 一年生部員 総部員数 部員数 部員数 野球継続率
2006 50569
2007 50894 5774 11.3% 370 15.61 20147 54.45
2008 50942 6224 11.7% 374 16.64 21506 57.50
2009 53263 6492 12.4% 377 17.22 22382 59.37
2010 52370 6744 13.0% 380 17.75 23173 60.98 4628 9.15%
2011 51984 6854 12.9% 381 17.99 23420 61.47 4547 8.93%
2012 53154 6945 13.4% 379 18.32 23934 63.15 4703 9.23%
2013 51767 7186 13.5% 378 19.01 24297 64.28 4754 8.93%
2014 53801 7322 14.1% 377 19.42 24715 65.56 4875 9.31%
2015 53443 8254 15.3% 377 21.89 26326 69.83 4697 9.04%





少子化で中には定員割れの大学も次第に増えてきているので、“市場原理?”に従えば野球部も野球部員も減少していきそうなものなのに現実は増加傾向にあるのは、多くの大学は野球を強化部に指定するという“保護主義政策”を実施しているからであります。

野球に関わらず大学スポーツには大学の知名度を高めて、あわよくば志願者の増加にも繋げたいといった経営者の思惑も否定できないでしょう。

この春、経営破たんでニュースになった群馬の創造学園大学も野球部と陸上部を教化部に指定し、野球は学校の所在地の関甲新リーグではなく、より知名度の高い首都大学野球に加盟する戦略を取り、陸上はかつて山梨学院大で活躍したケニヤ人留学生・真也加ステファン氏を招いて箱根駅伝出場をめざして強化を図っていました。何とかこの二つのスポーツで知名度上げて経営危機を脱出しようともくろんだのでありましょう。(真也加氏は今年から桜美林大学の駅伝チームを指導するようです)

ですので、いずれは息切れして脱落していく大学もあるかも知れませんが、当面は大学野球連盟加盟校も野球部員数も増加もしくは横ばいで推移していくものかと思われます。


ただ、問題は果たして大学野球が今の受験生にとって訴求力のあるコンテンツなのかどうか?ということであります。
かつては外野も満員だった早慶戦でさえ現在では空席も目立つ有様ですし、ましてや東都大学野球は・・・いやまあこちらは昔から観客は少なかったですけど、それでも優勝がかかった試合になると今のスタンドからは想像がつかないくらい学生も集まったものです。

『東洋大学百年史図録』~野球部優勝~
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                                  2008年秋季リーグ優勝時のスタンド画像



















                                  2011年大学選手権優勝時のスタンド
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2011年の選手権優勝時の画像は観客数はそこそこですが、昔日を知るわたくしの目には往時に比べると平均年齢が高いように見受けられました…。


さて、そこで気になるのがここ何年かの東洋大の動向であります。
スーパールーキー柏原選手の箱根駅伝での衝撃デビューは言うまでもありませんが、その柏原が卒業したら今度は水泳界の大物高校生が入学してきて、早速世界選手権に出場。そして、来年は陸上でも短距離のあの選手まで…。

これはわたくしの妄想ですけど、もしかしたら大学は“柏原効果”で注目度が大いにアップしたので野球への熱意が衰えて、代わりに水泳や陸上短距離から“第二・第三の柏原”が出現することを目論んでいるのではないかしらん?


下の一覧はリクルート進学総研が行っている「進学ブランド力調査」から2008~2013年の関東エリアの高校三年生の“知っている大学(知名度)”の項目での東洋大のランキングです。
例年4月に行われているので、その前後の野球と駅伝の順位などを併せて載せてみました。



2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013
1月 箱根5位 箱根10位 箱根優勝 箱根連覇 箱根2位 箱根優勝 箱根2位
柏原の衝撃 往路優勝 柏原ラストラン
2月
3月
4月 ランク外 知名度20位 知名度16位 知名度13位 知名度13位 知名度12位
5月 東都優勝 東都優勝 東都五連覇 東都優勝 東都優勝 東都5位 東都二部2位
6月 選手権優勝 選手権優勝 選手権優勝
7月
8月 村田・五輪金
9月 水泳荻野・山口 陸上桐生
東洋進学表明 東洋進学?
10月 東都優勝 東都優勝 東都5位 東都2位 東都3位 東都最下位
出雲駅伝6位 出雲駅伝5位 出雲駅伝3位 出雲駅伝4位 出雲駅伝優勝 出雲駅伝2位
11月 神宮大会優勝 神宮大会優勝 入替戦敗退
大学駅伝4位 大学駅伝2位 大学駅伝3位 大学駅伝2位 大学駅伝2位
12月



箱根駅伝で初優勝以降、知名度はかなりアップしています。その一年前から野球部も戦後初のリーグ五連覇を達成していますので、野球も知名度アップに貢献していると思いたいところでありますが、昨年二部降格の憂き目にあいながら、今年の知名度順位が僅かとは言えアップしているのは野球部のファンとしてはいささか不満であります…。

来年、100mのスーパー新入生入学に沸く陰で“野球は予算を削りましょう、推薦枠は減らしましょう…”などという事にならなければ良いのですが…。



でもって最後にもう一つわたくしの“妄想”を披露しておきましょう。
先ほども申しましたように優勝のかかった試合ですらスタンドはガラガラという事態が起き始めたのは1990年代の終わりごろからだと聞いておりますから、かれこれ15年位は経っているわけです。
従って大学生活の思い出の中に野球優勝or応援の経験が全くない世代が大学教員ならそろそろ准教授、職員なら広報課の課長代理クラスにはなってきているでしょうか。もう少しすると大学運営の中核を担うようになり、更には受験生の親世代も大学野球に関心を持つのはごく少数という時代が来るでしょう。

そうなったら果たして野球部はどのような扱いを…いやいや妄想はもうこの位にしておきましょう…。



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